ダフタウン [2009] 13年 ホグスヘッド for SHINANOYA 【美しき夕暮れ】

ホグスヘッド樽で熟成された原酒を、シングルカスク・カスクストレングスで瓶詰。

ダフタウン蒸留所は、1896年設立。1993年からアーサーベル＆サンズ社の傘下で「ベル」のブレンド用原酒として重要な役割を果たしてきました 。

　1975年には隣接する形で、「ダフタウン２」ことピティビアックを建設。短い時間ですが、二箇所体制時代もありました。

　ベル傘下時代は、「モルティで程よい重量感、ナッティ―でスパイシー」なハウススタイルでしたが、近年はディアジオによるレシピ変更で、発酵がより長く、清澄麦汁を目指すスタイルへ変わり、グラッシーさやオレンジのようなフルーティーなニューメイクに変化してきています。

　往年の綺麗なバランス感覚は持ち合わせながら、甘夏やミカンを想わせる、新たな親しみやすさを手に入れた近年ダフタウンの魅力を是非お楽しみ下さい。

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◇白鳥警告◇
＊ラベルは、スイスの画家で、近代木版画の世界で重要な役割を果たした、フェリックス・ヴァロットン氏の絵画「 LE BEAU SOIA」（邦題は、美しい夕暮れ。）を採用しました。美しい夕暮れには、同じくフランス語の主題が付けられた、クロード・ドビュッシーの歌曲があります。実はその詩の中には「麦畑」が登場します。この頃のフランスの人にとって、「麦畑」は、コレット作の「青い麦」という小説がありますが、「若さや青春」を表すような言葉だったようです。

＊近年ダフタウンらしい“オレンジ“は夕陽、そしてかみごたえのある麦のテクスチャーは、歌曲に繋がる隠れたテーマとしての、「麦畑」に、微かな符号を持たせてみました。